個人事業主のIT事業者は、毎年3月に確定申告を行わなければなりません。確定申告により、課税額が確定します。
確定申告には、青色申告と白色申告の2種類があります。青色申告の場合、最高で65万円の控除を受けられるため、非常に有効だと言えるでしょう。
青色申告は、紙媒体に記載する方法と、e-taxと呼ばれる電磁的方法の2種類があり、いずれも最高65万円の控除を受けられましたが、法改正により電磁的方法だけに65万円の控除が認められるようになりました。
従来通り紙媒体で申告した場合は、控除の最高額が55万円に下げられることになりました。この制度改正により、多くの個人事業主がe-taxを利用して確定申告するようになっています。
青色申告には控除や税額の計算が必要ですが、会計ソフトやクラウドサービスを利用すると、個人でも比較的簡単に申告書類を作成できます。クラウドサービスにはヘルプデスクが付いており、青色申告の書面作成に疑問点があればいつでも質問に答えてもらえるため、正確な書面の作成が可能です。
青色申告会という支援団体もあり、これに加入して毎月1000円から2000円ほどの会費を払えば、青色申告のサポートをしてもらえます。
青色申告に領収書の提出は必要ありませんが、青色申告会には領収書をまとめて提出することが求められます。このように、効率化したシステムが完備されてきたことから、税理士に依頼しなくても青色申告を自力で完遂できる個人事業主が増えています。